2010年12月9日木曜日

永平寺


先日、32年前に亡くなった弟の三十三回忌法要を青山にある「永平寺東京別院」にて行いました。
私の弟は僅か七歳、小学校に入学して間もなく亡くなってしまったんですが、一日も学校には通うことが出来ぬまま、幼稚園時代に発症した癌で他界したんであります。

あれから早32年が経ったんでありますが、今でこそ平気になりましたが、弟が亡くなった当初は半年以上、立ち直れないでいました。当時私は高校1年で、学校の階段を昇るのに力が入らなかったのを今でも思い出します。

しかしそれも今は昔のこと。歳月は如何なる薬よりも心に効くようでありまするね。

さてその弟の法要は一応、6月に一度行っていたんでありますが、父のたっての希望で、もう一度、今度は場所を永平寺に移して行ったんであります。

うちの父は弟が亡くなって以来、在家得度の道を選んで、座禅に励んできたんでありますが、お釈迦様が開眼したとされる12月8日の吉祥の期間である5日に敢えてもう一度法要をしたって経緯なんであります。

さて法要、といっても座禅堂に入って、ほんの僅かのお経をあげてもらって、座禅しているお坊さんの周りを一周してきただけなんですがね・・・

で↑の写真の食事を頂いて終わりってかんじの、ちょっと拍子抜けなかんじでありました。

因みに5万円掛かるんだそうです。その内訳は、お坊さんたちへのお食事費用をご奉仕するってものらしいんですが、並みいるお坊様たちが1周する私たちに最敬礼の合掌で迎える、みたいな形でして、私としてはとっても気恥ずかしい、面映ゆい思いでいっぱいになっちゃいました。喜捨する機会を与えてもらいながら、お坊様に礼拝されてしまい、ホント心苦しいかんじがして、心の中でお坊様たちに「申し訳ありません」って呟きながら足早に通り過ぎたってかんじであります。

てな訳ですが、お食事は勿論、精進料理。
永平寺のお食事を食するのは初めてだったんで、楽しみにしていたんですが、早食い一族なのか、あっという間に食べ終えてしまいまして、じっくり味わうこともなく、こちらも拍子抜けでありました。
ただ一人、ゆっくり型の妻は余りの早食いに慌てて食べざるを得ず、実に気の毒でありました。誰よりもこの食事を楽しみにしていたのに・・・(ごめんよ)


この写真は永平寺東京別院の本堂の手前にある観音堂の中で、巨大な観音様が立ちはだかっておりました。ひと彫ずつ合掌して彫り出した仏像らしく、こちらは荘厳でありましたです。
一見の価値ありですよん。

ところで座禅堂には雲水さんしか入れないんだそうですが、こうした法事をすると特別に入れるとかで、私には初体験ゾーンであったんですが、壁に向かってたくさんの雲水が座禅している姿は素晴らしいものでした。

また、
食事の前にメイメイ坐している半畳ほどの前の板の部分を若い僧が勢いよく走りながら拭いていく姿は、これぞ修行僧、ってかんじで思わず合掌したくなるような光景でありましたです。
数年前に見た映画「禅」の中で出てくるシーンを彷彿させる、ていうか、これが本場のホンマモノでっか、っとばかりに感動を以て拝見致した次第です。

世の中、金、金、の時代でありますが、こうしたところで真面目に日々修行に励む青年らがいることに何ともいえぬ幸福感を覚えまして良い一日を過ごしたかんじであります。

お土産には自分が使った箸を貰えるんですが、永平寺のネーム入りでしてこれから有り難く使わせてもらいたいと思いまする。

では今宵もサイチェン

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